西宮市｜さきたクリニック-院長のひとりごとコラム-専門医制度改革

日本の専門医制度改革が進行中です。従来専門医は各領域の学会が認定を行っていました。
国民および社会に真に信頼される専門医制度を確立するために2014年日本専門医機構という第三者機関（一般社団法人）が設立されました。専門医の育成、認定および生涯教育はこの機構がひきうけることとなりました。2018年から新制専門医がスタートしています。
今後新たに専門医をとるためにはこの新制度に則る必要があります。一方従来の学会認定専門医は新制専門医に移行することも、従来通りの専門医を維持することも両方可能です。
現在は新旧両専門医が並び立つ移行期と言えます。

私は多くの専門医を持っていますが今年はそのいくつかが更新の時期を迎えます。
今回は従来通りの更新をしようかと思っています。次の更新が5年後になりますのでその時また考えるかなというスタンスです。5年後と言えば私もいい年ですからそもそも専門医を更新するかどうかの選択肢にも迫られそうです。
実際メイン学会である乳癌学会には名誉専門医というのがあって条件を満たせばそれに申請すると終身専門医となれます。

専門医は新規にとるのは大変ですが、その維持もなかなか大変です。
いずれの専門医も5年ごとの更新が必要で、そのために一定の臨床経験と研究業績、研修実績が求められます。

日進月歩の医学の進歩に対応するためにはそれが最低条件と言えます。
今回私はその名誉専門医の要件は満たしていますが、今一度正規の手続きで乳腺専門医を更新しようと思っています。大変ですが大いにやりがいを感じています。
微力ながら力を振り絞って乳腺専門医としてさらに精進をしてまいります。なにとぞよろしくお願いします。

著者　院長・医学博士　先田功