第32回日本乳癌検診学会総会が浜松で開催されました。
テーマは「知識と意識を行動へ」ということでハイブリッド開催でした。私は浜松へ赴きリアル参加してきました。
シンポジウム1ではリスク層別化乳がん検診の基礎でした。
危険因子に着目した検診の在り方や疫学的視点からみた日本女性の乳癌リスク、病理から見た乳癌発症リスク、マンモグラフィ上の乳房構成と乳がんリスクなど多岐にわたる発表の後、層別化乳がん検診の在り方についてディスカッションが行われました。
シンポジウム2では対策型乳房超音波検診へと題され活発な議論が行われました。
日本では乳がん検診と言えばマンモグラフィですが、超音波検診への期待が高まっています。
それを裏付けるデータが蓄積されつつあります。すでに岩手、栃木、千葉では実際に行われており現状と問題点が明示されました。いつ全国的に実施が決まっても精度の高い検診ができるよう準備をしておくことが肝要と思われました。
学会場ではマンモグラフィ、超音波の読影模擬試験が実施されていました。私は超音波試験に挑戦しました。実際に受けてみて最近の傾向として如何に落とすべき症例は自信を持って落とさなければならないかということを実感できました。
浜松といえば鰻です。うな丼にひつまぶしと鰻三昧の学会でした。西宮で食べる鰻も浜松産が多いと思いますが、現地で食べる鰻の味はなぜか格別でした。
頭も体もリフレッシュできた学会参加でした。明日からの診療に大いに力をいただきました。
乳癌死亡を減らすために検診の重要性を改めて思い知らされました。
著者 院長・医学博士 先田功
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