日本乳癌学会学術総会が開催されました。
今回は30回の記念総会で、秋篠宮佳子様も記念式典に参加されました。昨年に引き続きハイブリッド開催となりました。
私は現地参加の予定でしたが、コロナの再燃を受けて急遽ホテルをキャンセルしてWEB参加としました。
今年は昨年とは違いほぼすべてのセッションがライブ配信されました。
ネット経由で質問もオンタイムで可能でした。
コンピュータを複数用いれば同時開催の演題を居ながらに聴くことも可能ですが、それはさすがに聖徳太子ではないので不可能でした。もちろん後日オンデマンド配信されますから、見逃した講演も後日聴くことができます。
コロナで世界は停滞したように見えて、乳癌診療は確実に進歩しています。
診断においても治療においても革新的に技術は前進しています。
AIやゲノム医療、新規薬剤の開発が進み早期診断が可能となり治療成績も画期的に良くなっています。
乳癌死をなくすという目標はすぐ目の前にあるという実感が得られました。
本総会ではBC-PAP(breast cancer patients and advocates program)という患者、市民参画プログラムが新たに設けられ活発な討論が行われました。
教育セミナー、看護セミナー、病理セミナー、画像診断セミナーも充実しており多職種による乳癌診療の輪の広がりが感じられました。また乳癌診療における働き方改革が論じられ持続可能な乳癌診療の在り方が探られました。
来年も今年と同じ横浜開催が決まっています。
早く早くコロナが落ち着いて、次回はぜひとも現地参加をして全国の旧知の先生方と旧交を温め、今回食べ損ねた横浜中華を堪能したいものです。
著者 院長・医学博士 先田功
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