昨年、一昨年とコロナ禍のため中止となったマンモグラフィ読影指導者研修会が今年ようやく3年ぶりに開催されました。
コロナワクチン3回接種と研修会前1週間の健康状態を確認の上参加が許されるという厳しい条件下の開催でした。
例年はマンモグラフィ検診の現状講演の後、読影試験が行われ昼食をはさんでディスカッションが行われるという日程でしたが、多人数での食事を避けるため講演は事前にe-learning とし、昼食なしという時間を圧縮した形がとられました。
読影試験はすべての参加者に2面ディスプレイが割り当てられ、接触を極力なくす形式でした。
これらの配慮は今後の通常講習会でも踏襲されるため、この指導者研修会がその先駆け的役割を担っているといえます。コロナ禍の社会ではリモートワークが進み、人の移動を最小限に抑えることができるようになりました。コロナが収まってもこうした動きは続けられることでしょう。
昨年マンモグラフィガイドラインが改訂されました。検診の実情に合わせて様々な変更が加えられました。読影の実際に当たっては検診の不利益に鑑み、偽陽性を減らすことが強調されます。
見落としを恐れるあまり疑わしいものを拾い上げすぎると余計な心配を受診者に与えることになってしまいます。これは大いに慎むべきであるため、読影試験の採点基準も落とすべき人を正しく落とす特異度の点数があげられました。今回も無事テストを合格することができました。
研修会での昼食がなくなったので、帰りは名古屋駅で味噌カツ弁当を買って新幹線で食べました。
関西でも味噌カツは売っていますが、やはり本場の味は格別で明日からの診療の糧となりました。
著者 院長・医学博士 先田功
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