第29回日本乳癌検診学会学術総会-院長のひとりごとコラム

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第29回日本乳癌検診学会学術総会

 北陸新幹線延伸工事が着々と進む福井で第29回日本乳癌検診学会学術総会が行われました。テーマは“みんなでもっと知ろう わかって受けよう 乳がん検診”です。

 

日本で乳がん検診の受診率が伸びなやんでいる大きな原因として、市町村が行う対策型検診職場や個人で受ける任意型検診が統一されていないことがあげられます。対策型検診は法律に基づき、国が主導して精度管理が厳密に行われています。対する任意型検診は十分なデータ整備が行われていないのが現状です。そこで任意型検診のあり方について、国、事業者、自治体、産業保健そして受診者の立場から発表があり問題点が討議されました。

 

乳がん超音波検査のイラスト乳腺診療において超音波検査は非常に重要な役割を果たしています。乳がん検診においても超音波検査に対する期待は大きなものがあります。ただ現状は超音波技師の数が少ないのが問題です。そこで超音波検査の教育を考えるパネルディスカッションが企画されました。乳腺専門クリニック、地域の基幹病院、大学病院と立場の違う場面での教育の現状が発表されました。それぞれの事情に応じた問題点と対応策が論じられて非常に興味深いセッションでした。

 

ランチョンセミナーで興味深い講演がありました。マンモグラフィにも超音波検査装置にもCAD(コンピュータ支援診断)が搭載されるようになりヒューマンエラーの低減が図られるようになります。AIによるディープラーニングが進めばそのうち人間が診断しなくてもいい時代が来るかもしれません。それってどうなのかなあという疑問はこれからの社会全体に共有されるものでしょう。

 

ずわい蟹のイラストおりしも福井はずわい蟹漁が解禁になったばかりで、街全体が活気づいていました。初物を食べると寿命が75日間伸びるということで、私もおもいきって絶品タグ付き越前蟹をいただきました。これも地方開催学会の醍醐味です。明日からの診療に活力をいただきました。

 

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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