2019年9月8日に西宮神社会館でゆうづき薬局5周年記念特別講演会を清水健(シミケン)さんとともに行いました。
私がまず“乳がん予防と早期発見”についてお話したあと、シミケンさんが“明日の笑顔のために”という題で講演をされました。
ゆうづき薬局の社長さんとシミケンさんが高校の同級生ということでこの講演会が実現しました。台風接近が心配されましたが、多くの方に参加をいただき有意義な時間を送ることができました。
シミケンさんは元読売テレビのアナウンサーで夕方の情報番組”ten”のキャスターをしておられました。
2013年にスタイリストの奈緒さんとご結婚、間もなく妊娠されますが妊娠中に乳がんが発覚します。ご夫婦で考えた末、治療を続けながら出産の決断をされます。
2014年に無事ご長男を授かりますが、すぐに再発を発症し2015年2月に奈緒さんは永眠されました。享年29歳でした。この経過についてはシミケンさんの著書“112日間のママ”で詳細が語られています。
講演会当日は上皇后美智子様の乳がん手術の日でした。
そんな日にこのような催しに参加できたのも何かの縁を感じさせられました。
私はシミケンさんの境遇からAYA世代の癌についてお話をし、乳がん死亡0をめざしてということで乳がん検診をはじめがん検診の重要性を強調させていただきました。
シミケンさんは子育て優先のため会社を退職され、現在は関西を中心に講演活動をしておられます。世間ではシングルマザーの問題が取り沙汰されているが、シングルファーザーの状況はさらに厳しいものがありますとおっしゃっておられました。病とのつらい体験談や大変だけれども楽しい子育ての苦労話など涙と笑いを誘う見事なトークを展開されました。
心温まるひと時を過ごすことができました。
シミケンさんはピンクリボン運動などの啓発活動にも積極的に参加しておられ、清水健基金を立ち上げ社会貢献にも尽力されています。
私も微力ながらこうした社会貢献にお役にたてれば幸いと思いを新たにしました。
著者 院長・医学博士 先田功
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