突発性難聴闘病記2-院長のひとりごとコラム

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突発性難聴闘病記2

 突発性難聴闘病記2約3年前に突発性難聴に罹り、治療経過を闘病記としてアップしました。今回はその後日談です。

発病時はステロイド注射内服治療高圧酸素療法鍼治療とできるだけのことはしましたが結局症状は横ばいでした。大体3分の1が治り、3分の1が増悪し、3分の1が横ばいと言われていますのでまだましかなといった結果でした。基本的に片方の耳はほぼ正常なので日常生活にはそれほど困りません。ただ悪いほうの耳元でささやかれても聞こえませんし、音の方角がわからないという不便があります。難聴と耳鳴りはセットですから、一日中耳鳴りがするのも不快です。雑踏の音が非常に気になり、苦しい思いをします。一番困るのは席の決まった円卓のパーティなどで、左隣の人とまともに話ができないことです。席が決まっていなくても普通の立ち話が左の人とはできません。このままだと様々な集会に参加できなくなると思い、思い切って補聴器センターへ行きました。

 

 突発性難聴用の補聴器は特殊で、悪いほうの耳の機械には高性能のマイクが入っており、その音を良いほうの耳へ送るという仕組みになっています。結局すべての音を良いほうの耳で聞くという形になります。私が一番気にしていたのは見た目でした。従来のいかにも補聴器といった機械を身に着けるのに抵抗がありました。ところが技術の進歩は著しく、ほとんど目立たないほど小型化が進んでいます。気を付けてみていればわかりますが、通常の生活で目立つことはありません。

 

 装着してみてどうかというと、全く元通りということはありません。精密機械ですから様々微調整ができますが、やはり悪いほうの音はとりづらいというのが実感です。それでも一時は人の集まりになるべく出席しないようになっていましたが、ぼちぼち改善する方向になりました。お年寄りが難聴になり外出しないために認知症が進むという現実があるようです。機械はどんどん進歩しています。再生医療などもこれから進歩することが期待されています。たかが難聴、されど難聴。技術と医療の進歩に期待する日々を送っています。

 

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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