人生百年時代を生きる-院長のひとりごとコラム

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人生百年時代を生きる

 今や人生百年時代と言われています。日本人の平均寿命は80歳をこえています。つまりそれまでに事故や病気で亡くなる方がいますから、そういったことから免れると無事百歳を迎える方はそれほど珍しくないということです。

 

 寿命延長の原因として戦争や飢餓のない世界、災害に強い街づくりなどがあげられますが、なんといっても医学の進歩が大きく貢献しています。感染症の予防と治療は平均寿命を大きく引き上げました。現代日本の三大死因はがん、心疾患、脳卒中です。これらはいずれも食生活や運動など生活習慣を改善することにより予防することができます。ただいくら気を使ってもゼロにすることはできません。それでも早期発見、早期治療によって命を落とさないようにすることが可能です。

 

 人生百年時代を生きるのイメージイラスト中でもがんは日本人の2人に1人が罹ると言われています。長生きをすればがんにはなるものという覚悟が必要です。つい最近までがんイコール不治の病と思われていました。しかし医学の進歩はこの分野でも著しく、早期発見、早期治療ができれば決して恐れるには足りません。早期発見の一番のポイントは検診です。定期的にがん検診を受け、万一がんが発見されても適切に治療をすれば治癒の見込みが高いです。

 

 さて百歳まで生きて人は幸せでしょうか?実は手放しでは喜べないのではないでしょうか。なぜなら年をとれば確実に体と心が弱っていきます。若いころのように心身ともに元気というわけにはいかないでしょう。したがってただ長生きをすればいいというわけではなく、可能な限り心身の元気を保つということが肝心です。そのために生活習慣を整えることが重要です。

 

 今後さらに医学は進歩します。がんをはじめ体の病気や認知症など心の病気に対する治療法もどんどん開発されるでしょう。その恩恵を受けるために今できることを着実にやっていきましょう。乳がんをはじめとするがんについては今のところ検診による早期発見が一番大事だと考えます。どうか定期的にがん検診を受けて、人生百年時代を謳歌しましょう。

 

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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