突発性難聴闘病記-院長のひとりごと

さきたクリニック
院長のひとりごと コラム HOME
院長のひとりごと コラム
院長のひとりごと コラム HOME
突発性難聴闘病記

 突発性難聴に罹ってしまいました。その名が示す通り突然の難聴にみまわれました。最初は単なる体調不良かと思いましたが、体のほかの部分は悪くないのに右耳だけ聞こえにくい状況から自分でほぼ診断がつきました。調べてみると早期の治療が必要ということでした。発症したのが金曜のため、外来の手配をつけて月曜に病院の耳鼻科を受診しました。

 

 突発性難聴闘病記聴力検査をして、診察を受けてやはり突発性難聴の診断となりました。

一番代表的治療はステロイドのパルス療法です。

これは大量のステロイド剤を点滴するものです。まず3日間連続で500mg点滴をして、以後300mgを3日間100mgを3日間土日祝日関係なしに病院に通います。並行して血液循環促進剤とビタミン剤をのみます。終了後、再度聴力検査を受けましたが、低音域でやや改善したものの中音、高音域は変わらずでした。自覚症状は変化なしです。というのは人の会話は中音域なので、この領域に改善がなければ自覚症状は変わりません。突発性難聴は治る人1/3、改善するも戻りはしない人1/3、全く改善しない人1/3ということなので真ん中の1/3かなといったところでした。

 

 一般的ではありませんが治療法として、ほかに高圧酸素療法や鍼治療も有効とされています。できるだけのことはしようと、それらもすることにしました。高圧酸素療法は施行している施設が限られていて、堺まで受診に通いました。これは潜水艦のような部屋に同病の数人が入り込み、密閉状態で10分かけて気圧を上げ60分間酸素吸入を受け、10分で外気圧に戻して終了です。これを正味10日間受けました。並行して数ある鍼治療院の中で突発性難聴の実績のある所へ通いました。東洋医学では非常に丁寧な問診と診察の後ツボに針を刺して15分から20分休みます。これは非常に気持ちがよく毎回熟睡してしまいます。一通りの治療の後、再度聴力検査をしましたが自覚症状通り大きな変化はありませんでした。この時すでに発症から1か月が過ぎており、医学的にはこれ以上の変化はないとのことでした。

 

 右耳は正常なので日常生活ではそれほど不自由はありません。ただ電話は必ず右で聞かないといけませんし、私の左側でささやかれても聞き取れません。今後私に話しかけて無視をされた場合、それは聞こえていない可能性がありますのでもう一度大きな声で話しかけてください。よろしくお願いします。

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
さきたクリニックホームページ

さきたクリニック

著者 院長・医学博士 先田功

さきたクリニック

〒662-0971
兵庫県西宮市和上町2-35 テルヴェ101

院長・医学博士 先田功