英国BBCが選ぶ世界の女性100人に小林麻央さんが選ばれました。
日本人から選ばれたのは1人だけでした。がんと向き合う率直な思いをブログでつづり、同じようにがんと闘う人を含めて多くの人々の共感を呼んだことが評価されたということです。
私もフォローをしていますが、乳がんの患者さんがどのように感じ、どのように行動しているのかということを日々知ることができて、非常に参考になります。
そして何より病気に押しつぶされることなく、前向きに生きていく様に感動を覚えます。
今回の発表に際し、麻央さんがBBCに寄稿した一文よりの抜粋を以下に示します。
“まだ34歳の若さで、可哀想に”小さな子供を残して、可哀想に“でしょうか??私は、そんなふうには思われたくありません。なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。
しかし普段はそんなことは考えもしないで日々生活を送っています。
がんにかかった人はその死を身近に感じてしまいます。まして深刻な状況の時はそれを強く意識することでしょう。ともすれば病気に押しつぶされそうになるかもしれません。
しかし病気は人生を代表する出来事ではないのです。人生はもっと多くの色どりを持っているのです。死から目をそらすというのではなく、人生の豊かな部分に目を配り充実させることが大事だということを思い知らされます。
病気の本人はもちろん、周りの人間もそのことを周知して色どり豊かな人生を築き上げていきたいものです。
麻央さんが病気を公表して以来多くの女性特に若い女性が乳がんに対する意識を高めました。決して他人ごとではありません。
自分の問題として考え、行動していきたいものです。
著者 院長・医学博士 先田功
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