小林麻央さんの乳がん-院長のひとりごと一覧を見る

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小林麻央さんの乳がん

 歌舞伎役者の市川海老蔵さんが妻でフリーアナウンサーである小林麻央さんの乳がんを告白しました

。約2年前の人間ドックで見つかったものの手術をせず抗がん剤治療で入退院を繰り返す進行がんとのことでした。まだ30代前半で2人の幼いお子さんの母親が深刻な状況であるということで、世の若い女性に衝撃が走りました。記者会見の内容からは詳細が不明です。

おそらく事前に検討されて不用意に事実が知れないように用心された結果だと思われます。

芸能人や有名人は病気の心配だけでなく、余計な周りの雑音も気にしなければならずお気の毒です。

記者会見の意をくみ取り、静観してあげてほしいものです。

ご本人とご家族が治療に専念できるよう願うのみです。

 

 自己検診イメージイラスト20代、30代の乳がんはそれほど多いわけではありませんが、女性の若年がんでは乳がんの頻度が一番高いのは事実です。

必要以上に恐れることはありませんが、十分に注意することは大事です。当院にも多くの比較的若い女性が受診されました。

たいていの方に異常は認められませんでしたが、精密検査を必要とする方もおられました。これを一時的なブームで終わらせることなく、若いうちから自分の乳房に関心を持つことが必要です。

自己検診は早く始めて早すぎることはありません。月経が終わって少しした頃が乳腺は一番落ち着いています。このタイミングで月に一度入浴時に入念に自分の乳房の視触診を行ってください。

触診に関してはご本人が一番敏感です。

我々医師は手でしか触れることができませんが、ご本人は自分の手と体の両面から感じることができるからです。手だけではわからないような微妙な異常を感知する方もおられます。

ただそれが良性なのか悪性なのか、さらに検査が必要なのかどうかは専門家でないとわかりません。とにかく異常を感じたらすぐに専門医を受診してください。

20代で一度検査を経験して、30歳からは定期的検診をお勧めします。

もちろん40歳以上の方は国が推奨する検診を定期的に受けることが必須です。

 

 詳しい状況はわかりませんが、今は麻央さんの治療が奏功することを心から祈るばかりです。

 

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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