乳落語は好きですか?-院長のひとりごと

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落語は好きですか?

 皆さんは落語は好きですか?私は大好きです。

笑いは心にも体にも良いことが科学的に証明されています。乳がんでもよく笑う楽天的な人は、くよくよしがちで悲観的な人に比べると治療成績が良くなることが実証されています。楽しくて可笑しくて笑うことができれば問題ありませんが、悲しいときや苦しいときでも無理やり口角を上げて笑顔の形をつくり、声を上げて笑い声を出すだけで暗い気分お和らぎます。

 

 私の子供時代は笑いが生活の中に溶け込んでいたように思います。吉本新喜劇や松竹演芸が生活の一部となり、友達とギャグを言い合うことは日常生活に必須でした。会話に何かしらのオチをつけることは常識だったような気がします。私は小学校低学年の時に友達のお誕生会で落語を一席語りました。同級生に受けたかどうかは定かではありませんが、その家のお父さんにすごくほめられたことは鮮明に覚えています。(今思い返すととても変な子供だったと恥ずかしくなります。)

 

 小学、中学生のころは桂米朝さんや笑福亭仁鶴さんのファンでした。テレビにかじりついて笑っていたように思います。(やっぱり変な子供でした。) 高校、大学生のころは桂枝雀さんの大ファンでした。テレビはもちろん、生で聞ける機会があれば行くようにしていました。枝雀さんは話芸はもちろんパフォーマンスも派手で落語を聞くのはもちろん観に行くという感覚もありました。若くしてお亡くなりになり、とても残念です。そして今はまっているのは立川志の輔さんです。(あのNHK“ためしてガッテン”を司会しておられます。)初めて独演会に行ったときは最初の枕から終わりまで笑いづめでまさにおなかがよじれそうになりました。中入りがあって後半にもう1席あると分かったときは正直体がもつか心配になったくらいです。ところが後半はいわゆる人情もので、笑いもあるがほろりとさせる内容で感動を胸に帰ったことを覚えています。

 

 志の輔さんくらいの人気落語家になると、オーケストラのコンサートが開かれるような大ホールの舞台でたった一人で落語を語ります。舞台装置も派手な音楽もなく淡々としゃべるだけでその場の多くの人々を笑わせ、泣かせ、感動させられるということはすごいことです。もし落語にそれほど興味のない方も、だまされたと思って一度聞きに行ってみてください。笑って、泣いて、感動して心も体も元気になればいうことありません。

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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