宝くじ買いますか?-院長のひとりごと

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宝くじ買いますか?

 宝くじ買いますか?皆さんは宝くじを買われるでしょうか?宝くじなんてほとんど当たりません。還元率は5割以下ですから投資としてはドブにお金を捨てるようなものです。しかし数百円が数億円になるようなギャンブルは他にはありません。ほとんど当たらないとはいうものの、買わなければその確率は0です。というわけで私は宝くじを時々買います。ただし年に数回あるジャンボ宝くじを当選の権利を得るために最小限購入します。

 

 宝くじは買ってから当選発表までが一番楽しいです。一等なんて組番号すら一致しませんから、はずれは瞬間的に判ります。“あー、やっぱりはずれた。”で終わりです。だから発表までにできるだけ夢想します。当たったら何を買おうか、何をしようか、どうして使おうかと考えることが楽しいものです。しかし冷静に考えると、そうしたものが本当に必要か、本当にそうしたいのかと問いかけると実はそれほどでもないことに気づきます。また心から望むものであれば宝くじが当たらなくても努力をすれば手に入れることはできなくはありません。普段何気なく生活していると考えもしないことを考えるきっかけになります。自分の本当の望みが何なのかを真剣に考えるきっかけになります。そのための地道な計画の第一歩になるかもしれません。

 

 また、いくら大金を持っていても心身ともに健康でなければ楽しくは使えません。一人ぼっちで散在してもそれほど楽しくはありません。毎日の生活が落ち着いていないことには、お金だけで充実した日々は送れません。さらに宝くじ長者の中には、身に余るお金を一気に手にしたためにかえって生活を大いに崩してしまう人もあると聞きます。お金も大事だけれど、自分の体、家族や友人など人と人とのつながり、日々の生活などお金よりもっと大事なものがあることに改めて気づかされます。宝くじ購入がそうしたことのきっかけになるなら、まんざら宝くじも無意味ではないでしょう。

 

 それならば一度宝くじ宝くじ買いますか?を買って、いろいろ考えたらそれでよさそうなものです。それでも冷静に考えれば、ばかげていると思いつつ、時がたちジャンボ宝くじのCMに出会うとまた心がそわそわしてしまいます。宝くじの収益金の多くは福祉事業に使われます。決してドブに捨てるわけではありません。そう言い訳をして次もまた宝くじを買ってしまいそうです。

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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