五十肩闘病記1-院長のひとりごと

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五十肩闘病記1

 今年の冬に五十肩になってしまいました。実は以前にもなった事があり、そのうち治るだろうと高をくくっていました。前回は左肩だったため、それほど無理をすることもなく自然に治まりました。しかし今回は利き腕である右肩だったためか、そうは簡単にいきませんでした。各方面にご面倒をおかけし、最近になってようやく治ってきました。色々な先生や理学療法士さん、薬にお世話になりました。患者として医療を経験して、学ぶことも多かったです。今回はその顛末を書いてみたいと思います。五十肩闘病記1

 

 五十肩は突然やってきます。ある日目覚めたら肩が痛くて腕が上がらなくなっていました。初めて患ったときは整形外科を受診して、レントゲンを撮って、薬をもらって、自分なりにリハビリをしているうちに何とか治りました。ところが今回はそうはいきませんでした。なんといっても利き腕のため、なかなか安静が出来ません。どうしても右腕を使わざるを得ないため、痛みが治まりません。前回にはなかったことですが、安静時でも痛くて日常生活に支障をきたしました。さらに夜寝ている間に、無意識に伸びをしたときに激痛が走り目覚めることがしばしばとなりました。そこで今回はペインクリニックを受診しました。ご近所のペインクリニックを受診して、診察を受けました。肩の可動域を確認して、肩関節に痛みどめとステロイドの注射を打ってもらいました。これを週に1回の割で5回通院するのが通常コースとのことでした。痛み止めとしてトラムセットという薬が処方されました。この薬はがん患者の疼痛コントロールにも使われる薬で、通常の鎮痛剤では効かなくなり麻薬性の鎮痛剤を使う前に処方されます。薬事上は麻薬ではありませんが、微量の麻薬成分が含まれています。注射と薬は劇的に功を奏し、安静時の痛みは治まり寝ている間も痛みで目覚めることはなくなりました。ただ腕を上げると痛むため、肩の可動域は狭いままでした。

 

毎週金曜日に当院の外来が終わってからペインクリニックに通いました。金曜の夜は研究会のために診療終了時間を早めに設定しておいて助かりました。注射を打っていただくと痛みも可動域も少し改善します。それでも翌日には元の状態に戻ってしまいます。予定の5回が終わっても状況はあまり改善していませんでした。先生も困ってしまい、五十肩専門に新しい治療法をされている三宮のペインクリニックを紹介されました。次回は人生初のその不思議な経験(治療法)につき記します。

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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