第18回日本乳癌学会-院長のひとりごとコラム

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第18回日本乳癌学会

 平成22年の日本乳癌学会学術集会は6月24日と25日に札幌で行われました。 遠隔地開催なので参加者は少なくなるかと思われましたが、どの会場も人でごった返していました。会員数は年々増え現在9000人に達しようとしています。

特に乳癌学会では準会員といって医師以外の職種である、看護師や放射線技師、検査技師などが認められており会員数の約1割を占めています。こちらは今後さらに増加することが予想されており、会員数が一万人を超えるのもそう遠くないことと思われます。

 

第18回日本乳癌学会 日本乳癌学会は社団法人で理事長が代表になります。

会長は学術集会を主催し、副会長は次の年の会長(つまり翌年の学術集会を主催)となります。学会の最高議決機関は総会で、総会は会員から選ばれた評議員で構成されます。

評議員の選挙で理事が選ばれ、理事会が開かれます。国でいうと総会が国会で、理事会は内閣といったところでしょうか。

例年総会は学術集会前日の夕方に開催されます。いつもならその日の午前診を終えてから総会に出席が可能ですが、さすがに北海道ではそういうわけにいかず今年は学術集会の前日から丸々一日休まなければなりませんでした。

総会では学会活動の様々なことが議題にあがります。その中で毎年、次期副会長選挙が行われます。来年の学術集会は、昨年選ばれた副会長が今年自動的に会長になるため来年は仙台での学術集会開催が決まっています。

つまり今年の副会長選挙の結果によって、再来年の開催地が決まるということになります。結果は熊本大学の先生が選ばれましたので、再来年は九州開催となりました。

 

 今回私が学会で注目したのは、検診の後の精密検査についてのセッションでした。

昨年度から乳がん検診無料クーポン券が配られ、乳がん検診受診者は大幅に増加しました。 そうすると要精密検査の受診者数が非常に多くなります。それを引き受ける精密検査医療機関の量と質の問題が出てきます。

学会としては、まず検診を増やそうということで検診施設の質と量の充実に力を入れてきた経緯があります。これからは精密検査機関の質と量の確保が急務となります。

いまだに増え続ける日本の乳癌死亡数を減らすという最終目標に向け、まだまだやらなければならないことが山積であることが確認されました。しかし確実に前進をしているという実感が得られた学術集会でした。

 

 最後に学会のお楽しみ。北海道はとにかく海の幸が豊富でした。

特に6月のこの時期は生ウニです。街の普通のパスタの店に入っても生ウニ入りパスタがお勧めメニューに載っています。

思わずウニ大盛りというのを注文してしまいます。その他、生まれて初めて食べる魚にも挑戦しましたがそれも含めてとにかくご馳走三昧の3日間でした。

体重は心配ですが大いにリフレッシュさせていただきました。

 

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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