ジェネリック薬品-院長のひとりごとコラム

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ジェネリック薬品

 ジェネリック薬品(後発薬品)をご存知ですか?

 薬は一般的に研究開発に莫大な費用がかかります。
そこで新薬はある定期間、それを手がけた製薬会社に独占的販売が認められます。
その期間は大体10年から20年くらいです。
それが過ぎると、その薬はどの製薬会社が作ってもいいことになります。
そうして作られた薬のことをジェネリック薬品といいます。

 薬の成分がわかっておれば、それを製造するコストはそれほどかかりません。
したがってジェネリック薬品は一般的に先発薬品に比べて、価格がかなり割安となります。
国は医療費をできるだけ抑えたいために、このジェネリック薬品の普及に努めています。

 今までは、医師
の後発薬品にしてもいいですよという許可がないと薬局は後発薬品を出すことができませんでした
それがこの4月から薬局の薬剤師の判断で、患者さんが希望すれば自由に後発薬品を出せるようになりました。
ジェネリック薬品
問題は先発薬品と後発薬品はまったく同じものではないということです。
薬として効果を発揮する主成分は同じですが、内容物などが微妙に違います。
したがって一方の薬では大丈夫でも、他方の薬ではアレルギー反応が出るといったことが起こりえます。
また微妙に薬効が変化する恐れもあります。
そういった点には十分な注意が必要です。
それで中には、ジェネリックをあまり好まない医師もいます。
実際さまざまな問題が起こる可能性もあるのでそのような場合、医師は後発薬品の調剤をしないようにとの制限を加える場合があります。

ジェネリック薬品この制度が始まってから、多くの患者さんがジェネリックにかえられました。
マスコミの宣伝効果もあるでしょうが、やはり価格の問題が大きいようです。
しかし大事な薬のことなので、ジェネリックに替えたいときはよく主治医の先生と相談することが大事ではないでしょうか。

 

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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