さきたクリニック院長 先田功が
毎月乳がん医療に関することなどの医療コラムを更新。
乳がんや乳腺疾患、近年の乳がん治療、乳がん検診の医療情報や乳癌学会の内容など、院長が執筆し「院長のひとりごと」と題しWEB配信しております。
先日大阪・関西万博へ行ってきました。その日は季節外れの夏日を観測しました。
話題の大屋根リングに昇り、広い会場を一通り歩くと歩数計は2万歩を超えていました。
家に帰るとぐったりし、自己診断としては軽い熱中症と思われました。
毎年熱中症で1000人以上の人が命を落とします。
その8割以上は65歳以上の高齢者です。若い人や子供も熱中症にかかります。
職場における熱中症の発生は、4日以上の休業を要するものが1000人以上あります。年間数十人の死者も発生します。
これらは氷山の一角で熱中症労災はもっと多いと考えられます。
そこで厚生労働省は今年から熱中症対策を企業に義務化します。適切な処置が行われない場合は罰則を科せられます。
熱中症を予防する一番の方法は何でしょうか?
暑さや日射対策はもちろん、こまめな水分、塩分補給は基本です。何より大事なことは規則正しい生活です。
暴飲暴食過労を避け十分な睡眠をとることが何よりです。
おかしいなと思ったら無理をしない、させないことが大事です。状態がおかしくなったら躊躇なく救急車を呼びましょう。
春はまだそれほど気温は高くありませんが、体がまだ暑さに慣れていません。
これからの暑さ対策を十分にして秋までの万博を大いに楽しみたいものです。
著者 院長・医学博士 先田功
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