西宮市｜さきたクリニック-院長のひとりごとコラム-新型コロナ禍（2020.04日本）

　新型コロナウィルスが依然猛威をふるっています。状況は時々刻々変化しています。

2020年4月24日の段階での状況でつぶやきます。

 

非常事態宣言が発せられ、日本はうまく戦えているでしょうか？今のところ感染爆発も医療崩壊も引き起こしていません。

ただし医療は非常に逼迫しています。コロナとの戦いもぎりぎりのところでくいとめているのが現状です。

一方で一般の医療が犠牲になっています。持病のある人、症状のある人が医療機関への受診をためらっています。
健康診断やがん検診が縮小されています。

病気は早期発見、早期治療が大原則です。この付けがのちのち現れることが危惧されます。

 

昨日女優の岡江久美子さんの訃報が伝えられました。

ショックを受けた方も多いと思います。あんな元気な人が63歳の若さでコロナの犠牲になるなんで信じられない思いです。
この戦いは決して人事でないと思い知らされました。さらに公にはされていませんでしたが昨年暮れに乳がんを患い手術もされていたと報じられました。

乳がんと今回の感染との直接の因果関係は不明ですが、現在乳がん治療中の患者さんにとっては二重のショックだったのではないでしょうか。

 

コロナとの戦いではさらにもう一段の頑張りが必要です。

われわれの行動変容が何より大事です。へこたれずにこの目に見えない敵と戦いましょう。

 

ネット上では坂本九さんの”上を向いて歩こう“をさまざまな人がリレーで歌う動画が発信されています。

今の日本人の心にぴったりの歌詞です。日本はそして人類は必ずこの戦いに勝ちます。

上を向いて前を見て進んでいきましょう。

 

著者　院長・医学博士　先田功