がんで死ぬのはもったいない-院長のひとりごと

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がんで死ぬのはもったいない

国立がんセンター発表各がんの3年生存率比較グラフ 国立がんセンターが全がんの3年生存率を初めて集計して発表しました。全がんの3年生存率が71%で手術、内視鏡切除可能だったものは88%でした。生存率の高いがんは前立腺がんが99%、乳がんが95%、子宮体がんが86%でした。次いで子宮頸がん79%、大腸がん78%、胃がん74%、ぼうこうがん74%です。成績が悪い肝臓がんでも54%、食道がん52%、肺がん49%です。もっとも良くないのはすい臓がんの15%でした。一昔前とは格段に生存率が改善しています。

 

 ステージ別にみるとステージ1なら大腸がんで97%、胃がんで96%、肺がんでも88%、肝臓がんで76%、乳がんならなんと100%でした。早期発見、早期治療をすればもはやがんも恐れるに足りないといっても過言ではないでしょう。大腸がんならステージ2で93%、ステージ3でも84%、乳がんもステージ2で98%、ステージ3でも88%です。こんなに成績が良い大腸がんでも年間53000人(男性28000人、女性25000人)、乳がんで14000人が命を失っています。交通事故の死亡者数が年間5000人をきっていることを考えると、まさに“がんで死ぬのはもったいない”といってもいいでしょう。

 

5大がん検診
乳がん、子宮頸がん、大腸がん、肺がん、胃がん検診のイメージイラスト それではがんで死なないためにどうすればいいでしょうか?がんも早期発見、早期治療をすれば命は助かります。早期発見のためにはがん検診が重要です。日本人は生涯2人に1人ががんになるといわれています。自分もいずれがんになるものと心得、がん検診を受けましょう。国が定め、全国自治体で5大がん検診が受けられます。それは胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん検診です。全国民ががん検診を受ければ日本のがん死亡は画期的に下がるでしょう。乳がん検診に関して国は2年に1回のマンモグラフィ検診を推奨しています。私は個人的に1年に1回で異常がなければマンモグラフィと超音波を交互に実施する検診をお勧めします。

 

 人生100年時代と言われています。元気で長生きするために、自分と家族と社会のために是非みんなでがん検診を受けましょう。

 

著者 院長・医学博士 先田功(さきた いさお)

乳がん検診・乳腺外科
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