マンモグラフィ施設画像評価-院長のひとりごと

さきたクリニック
院長のひとりごと コラム HOME
院長のひとりごと コラム
院長のひとりごと コラム HOME

マンモグラフィ施設画像評価

 さきたクリニックはマンモグラフィ施設画像評価でA評価を獲得しました。これにより当院は読影医、撮影技師のA評価と合わせて、トリプルAを達成しました。マンモグラフィ検診精度管理中央委員会は読影医、撮影技師、施設画像の評価を通じて日本の乳がん検診の精度管理を行っています。当院は昨年デジタルマンモグラフィを導入しました。以前のアナログマンモグラフィで施設画像評価を受けていましたが、今回デジタルで初めて施設画像評価を受けました。施設画像評価とはマンモグラフィ機器の日常管理、保守点検およびマンもグラムが適正に撮影されているかどうかを判定するものです。そのために書類審査、放射線線量測定そして実際に撮影されたマンもグラムを対象に審査が行われます。いわば施設のマンモグラフィ診療の総合力が評価されるといっても過言ではありません。必要書類とレントゲンフィルムを提出して、結果が出るまで固唾をのんで待つ日々を過ごしました。無事A評価で合格することができて、職員一同ほっと胸をなでおろしました。マンモグラフィもほかの医療と同様、機器の改良、撮影技術、読影法が日々進歩しています。いずれの評価も3-5年に1度の更新が義務付けられています。この評価に安心することなく、さらなる研鑚の必要性を肝に銘じました。

 

接遇講習会

 マンモグラフィ検診のこのようなシステムは、他の分野でも高く評価されています。現在、超音波検査による乳がん検診の臨床試験が実施されています。結果が出るのは数年先ですが、良い結果が出れば超音波検査が乳がん検診に導入される可能性があります。その時を待ってシステム構築を始めるようでは時間的に間に合いません。超音波の分野においてもマンモグラフィと同様のシステムづくりが、臨床試験と並行して進められています。

 

 乳がん検診のこのような試みは他臓器のがん検診でも注目されています。医療関係者と行政が協力して、より良いがん検診の実現に向けて調整がなされています。乳がん関係者はその意味でも先頭に立ってさらなる努力が必要と考えています。

 

 国ががん撲滅を目指して制定したがん対策基本法が施行され5年が経過しました。まだまだ目に見える形での成果は表れていません。さらなる努力を重ね、乳がんをそして他臓器がんも撲滅を目指して頑張っていきたいと心を新たにしました。がん撲滅は医療者と行政だけで達成できるものではありません。皆さんが意識を高め、実際に行動することが求められています。がん撲滅に反対する人はないと思います。そのためのご協力をぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
さきたクリニックホームページ

さきたクリニック

著者 院長・医学博士 先田功

さきたクリニック

〒662-0971
兵庫県西宮市和上町2-35 テルヴェ101

院長・医学博士 先田功