さきたクリニック院長 先田功が
毎月乳がん医療に関することなどの医療コラムを更新。
乳がんや乳腺疾患、近年の乳がん治療、乳がん検診の医療情報や乳癌学会の内容など、院長が執筆し「院長のひとりごと」と題しWEB配信しております。
第33回日本乳癌学会学術総会が東京(新宿)で開催されました。
テーマは“アジアと欧米の違い”ということで興味深いテーマの議論が様々展開されました。
私は現地参加の予定でホテルと新幹線を予約していましたが、急遽キャンセルをしてWEB参加となりました。
シンポジウムなど主なセッションはライブ配信がなされ、ほとんどすべての演題はオンデマンド配信があり、家に居ながらにして学会参加できるのは非常にありがたかったです。
アジアと欧米との違いということでシンポジウム1は乳がん検診が取り上げられました。
欧米だけでなくアジアの中でも日本は韓国、台湾などに検診受診率が大きく劣っている現状が紹介されショックでした。また高濃度乳房の捉え方が国によってずいぶん違うことがクローズアップされました。
シンポジウム2では正しい乳がんの医療情報を届けるための取り組みが取り上げられました。
今やSNSは乳がん患者さんや家族にとって欠かせない情報ツールです。ただその内容は玉石混交で、われわれ医療者からの適切な情報発信が求められていることが強調されました。
WEB参加は確かに便利ですが、やはりリアル参加のメリットは計り知れません。
次回は是非現地参加をして直接に情報交換をしたいと強く感じました
著者 院長・医学博士 先田功
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