さきたクリニック院長 先田功が
毎月乳がん医療に関することなどの医療コラムを更新。
乳がんや乳腺疾患、近年の乳がん治療、乳がん検診の医療情報や乳癌学会の内容など、院長が執筆し「院長のひとりごと」と題しWEB配信しております。
大学の同級生、近藤一博先生が疲労医学者として情熱大陸に取り上げられました。
彼と私は出席番号が近く医学部では同じ実習グループに属していました。
医学部は講堂での講義も大事ですが、解剖や化学、薬学など基礎医学の実験に多くの時間が割かれます。そして病院での臨床実習では同じグループで各科をローテートし、患者さんを診察し教授の教えを受けます。
大学の6年、間近に接していた彼がこんなに偉い人になって誇らしい気持ちです。
近藤先生は大学卒業後、早い時期から基礎医学の道に進まれました。
ヘルペスウィルスを中心に研究されていたようです。
ヘルペスウィルスはヒトの体内にいて、ストレスや免疫力の低下によってさまざまな病気の原因となります。
最も顕著なのは帯状疱疹です。
先生はこの性質を利用して、唾液に検出されるウィルスの量を測定して、疲労の度合いを見える化しました。
多くの企業とタイアップして疲労の検出と対策に取り組んでおられます。
疲労に対応する西洋医学の薬はあまりないのに対して、漢方薬は得意分野だということで様々な漢方を自ら調合して試している姿が印象的でした。
教授を退官し特任教授になった今も自ら実験をして新たな研究課題に取り組んでおられました。
今後、同期会などでお会いする機会があればゆっくり話を聞いてみたいものです。
著者 院長・医学博士 先田功
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