デジタルマンモグラフィ-院長のひとりごと

さきたクリニック
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デジタルマンモグラフィ

 当院もついにデジタルマンモグラフィを導入しました。これは時代の流れです。 レコードがCDにかわったように、アナログカメラがデジカメにかわったように医療用レントゲンも今ではほとんどがデジタル化されています。そんな中でマンモグラフィは一番デジタル化が遅れていました。というのは各種レントゲンの中でもマンモグラフィは最も微妙な陰影の再現が必要なのが原因です。それでもデジタル化の技術の進歩により、今では我が国のマンモグラフィもデジタルが主流となりました。それに伴いアナログマンモグラフィのための様々な部品や資材の供給が滞り、フィルムの国内製造が中止となり外国製のフィルムとなってからは品質の均一性が保てなくなり画像診断にも影響を及ぼすようになりました。 さらに画像診断に欠かせない高精度のモニターの価格が下がったのを機に当院もデジタルマンモの導入に踏み切りました。

デジタルマンモグラフィ

 

 マンモグラフィのデジタル化に不安はありましたが、利点も多くあります。まずフィルムがなくなることにより、保管場所が必要でなくなります。データがすべてサーバーに保管されるため、データが蓄積されると画像の参照が非常に楽にいきます。また画像診断の時に拡大や強調画像が簡単に作れることにより、診断にも大きな助けとなりました。

デジタル画像は理論的にはアナログにかないませんが、実際の読影においては遜色なく適切にデジタル機器の各種機能を使うことによりむしろ容易に読影できることがわかりました。モニター診断には今までにない特別な技術が必要となるため、精度管理中央委員会が主催する講習会にも参加しました。さらにマンモのデータがデジタル化されることにより、電子カルテやデジタルエコーとも連動でき、データの一元化が可能となりました。 今後、画像の遠隔診断や医療機関の間でのデータの共有などデジタル化には様々の可能性が秘められています。

 

 デジタルマンモ独特の問題点やトラブルもありましたが、今ではその運用にも慣れました。 欠点を克服し、利点を大いに生かして今後の診断に役立てさらに発展させていきたいと思います

著者 院長・医学博士 先田功

乳がん検診・乳腺外科
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