乳がん月間-院長のひとりごとコラム

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乳がん月間

 10月は乳がん月間です。ピンクリボン運動

世界各地でピンクリボン運動が繰り広げられます。

日本でも東京タワーや神戸ポートタワーなどがピンクにライトアップされ、乳がん関連の様々な催しが行われます。

テレビや新聞、雑誌も特集を組み乳がんを患ったタレントさん達が啓発を行います。

 

マンモグラフィの知名度もここ数年で飛躍的に高くなりました。

以前は患者さんにマンモグラフィを受けていただくときは、乳腺を撮るための特別のレントゲン装置で圧迫が必要なため多少の痛みを伴いますと一から説明する必要がありました。

それでも撮影室で悲鳴をあげられ、病院に苦情を申し立てる受診者もあったものです。

それが最近では若い人も高齢の人も、マンモグラフィを撮ってくださいと受診者から言ってこられるようになりました。まさに隔世の感があります。

麻生政権の置き土産である暫定予算で乳がん検診無料クーポン券が配られ、この9月から実質運用が始まりました。

西宮市では受診率50%を想定して、体制を整えてきました。

それでも混乱は必至であると予想をしていましたが、実際ふたを開けてみるとそれほどでもありません。

新型インフルエンザの影響もあるかと思いますが、これはまだまだ一般への浸透が不十分な証拠と考えられます。

一方で日本人女性の乳がん数および乳がんで亡くなる方の数は増え続けています。

乳がん死亡を減らす一番の方策は乳がん検診であると考えられます。

そのためには乳がん検診の受診率を上げることが必須です。

今まで乳がん検診に従事する医師と放射線技師を拡充してきました。

マンモグラフィ装置の普及が図られました。

一般への啓発も進められました。

検診費用に対する市町村の補助は以前より行われ、今回国は無料クーポンまで支給しました。それでもまだまだ受診率50%の目標は達成されそうにありません。

以前に比べれば確実に良くなっています。

これからもきっと上向きでしょう。

しかしまだまだ満足できる状態でないことを認識して、努力は続けていかなければなりません。

2009ピンクリボンフェスティバル-神戸ハーバーランドモザイクのミニコンサート

最後に超音波検査による乳癌検診についてお知らせしたいと思います。

乳腺超音波検査は、日本が世界をリードしているといっても過言ではありません。

検査装置は技術革新により格段の進歩を遂げています。

検査方法および読影の技術も改善され普及が図られています。

世界に先駆けて、超音波による乳がん検診の臨床試験も進行中です。

数年先にはきっと良い結果が出て、乳がん検診の質がさらに高められ乳がん死の減少に寄与することを信じて止みません。

 

著者 院長・医学博士 先田功

 

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